OSの更新を機に、刷新の少なくて済むシステムに作り直した

OSの更新を機に、刷新の少なくて済むシステムに作り直した(マキナフロー コラム)

社内のサーバーで動いている業務システムは、動いているあいだはほとんど意識されません。見積も受注も請求も、いつもどおり進むからです。ところが、WindowsやサーバーのOSが新しくなるとき、その前提が崩れることがあります。今回は、当社(株式会社小島ラベル印刷)が自社で行ったシステム刷新の経緯を書きます。

目次

古いコードのシステムは、OSの更新で作り変えるしかなくなる

以前の当社のシステムは、古いコードで書かれていました。Windows 10のOS更新に伴い、システムの刷新が必要になりました。

WindowsとサーバーのOSが新しくなるタイミングで、以前のシステムは対応しなくなりました。古いコードで書かれたシステムは、書かれた当時の環境を前提にしていることがあり、環境が変わると影響を受けやすくなります。手を入れて延命するのではなく、作り変える必要がありました。

動いているのに、「そのうち使えなくなる」というプレッシャーが消えない

実際に使えなくなるまで古いパソコンで仕事を続けていたわけではありません。困ったのは、そのうち使えなくなる、というプレッシャーでした。

業務システムが止まれば、受注から請求までの流れも止まります。いま動いていても、いつか使えなくなると分かっているシステムの上で、毎日の仕事を回し続ける。その状態が続くこと自体が、負担になっていました。社内にサーバーを置いている会社では、パソコンのOS、サーバーのOS、システムの対応がそれぞれ別の時期に来て、噛み合わなくなることがあります。

止まってから対応を考えるのでは、業務を止めた状態で作り直すことになります。使えるうちに手を打てるかどうかが、判断の分かれ目になります。

御社の業務システムは、いまのパソコンとOSで、あとどれくらい使えるでしょうか。古いコードのまま社内のサーバーに載っている場合は、一度確認しておきたいところです。

どうせ作り直すなら、次の刷新を小さくする

作り変えるなら、今後あまり刷新しなくて済むシステムにしよう。そう考えました。OSが新しくなるたびに作り直していたのでは、同じプレッシャーを何度も抱えることになります。目的は、新しいOSに対応させることだけではなく、次の刷新を小さくすることでした。古いコードに手を入れて延命する方法でも、次の環境の変化で同じ判断を迫られます。刷新の回数そのものを減らす設計にする、というのが当社の考えでした。

そこで選んだのが、クラウドです。社内にサーバーを置く形をやめ、ブラウザで操作する仕組みにしました。社内にサーバーを置かなければ、社内でサーバー機器とそのOSを管理する必要はなくなります。

既存のデータベースがあっても、新機能を足して完成まで約1年

データを新しい環境に移すだけなら、そこまでかからないのでは、と思うかもしれません。当社の場合、既存のデータベースはありました。ただ、作り直すにあたって新機能も追加したため、完成までに約1年かかりました。

作り直しは、移し替えだけでは終わりませんでした。新しい仕組みの上に新機能を載せる作業が加わった分、期間は長くなりました。

社内サーバーが不要に。更新は開発元が一括で反映できる

結果として、社内のサーバーは不要になりました。操作はブラウザなので、WindowsでもMacでも使えます。以前はOSが新しくなるたびに、システムが使えるかどうかを気にする必要がありました。その前提が、作り直しで変わりました。

修正や更新は、開発元が一括で反映できます。使う側から見れば、ブラウザを開くだけで、反映された状態の画面が使えるということです。社内でサーバーの管理を抱えず、更新の作業も各パソコンに回ってきません。今後の主な更新作業は、PHPのバージョン更新になる見込みです。ただし見込みであって、更新が一切なくなるわけではありません。

古いコードのまま使えなくなるのを待つのか、使えるうちに次の刷新を小さくする形で作り直すのか。当社は後者を選びました。作り直したシステムの機能は機能一覧にまとめています。

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